Photo CareⓇ のページ
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●フォトセラピーとは

フォトセラピーという言葉はヨーロッパで登場し、欧米で心理療法の一つとして使われてきました。 

1980年後半イギリスの女流写真家だった故・ジョー・スペンスが乳がんの告知後、自分自身を撮影し、
それを見ることで、現実を受け入れ
死の恐怖を乗り越えいていった「プロセス」を『フォトセラピー(写真療法)』と名付けた事より
カウンセリングや回想療法などでも使用されるようになった言葉です。
写真を使った癒しや心理療法、撮影行為を通して元気になる事を 「フォトセラピー」 といいます。
写真の持つ「人を元気にする力」「人を成長させる力」に着目し、
人材育成・メンタルケア・福祉・教育の分野で様々なフォトセラピーを提案しています。
©かりん会2006

撮られるフォトケア

【メリット】
・写真を取られることで、身だしなみに気をつける
・意識がハッキリする
・笑顔が引き出せる
・普段の家族の介護状況が分かる
・自分を客観的に評価ができる
・記録、記念になる
・生活にメリハリが出る


【注意点】
写真を撮られたくない人へは、強制をしない

・写真を撮る意味を理解していただいてから、撮影を始める(いきなり写真を撮らない)

撮るフォトケア

【メリット】
・療養者が何に着目しているのか分かる事で、コミュニケーションがとりやすくなる。
・認知症の人でも写真は撮影可能である
・高齢者でも使用可能なコミュニケーションツールである。
・写真を撮ろうと意識することで、季節の移り変わりが分かる。
・子供でも簡単に使用できる。


【注意点】
・誰にでも簡便に利用できるように準備が必要

見るフォトケア

【メリット】
・療養者が見慣れていた風景写真を渡すことで、コミュニケーションが生まれる
・スピリチュアルケアへとつながる事がある
・医療者側の写真を見せることで、親近感が生まれる
・携帯電話のカメラでも十分可能であり、簡便に行える

遠方の親戚や孫の写真を見る事で、癒しとなる。

・季節の移り変わりを体感できる。

【注意点】
・見る時、見る景色によっては、癒しにつながらない事がある。

・療養者や家族とのコミュニケーションが重要となってくる
見せるフォトケア

【メリット】
・外出時などの普段と違う写真を見せる事で、いつもと違う自分を表現できる。
・飾ってある写真を元に、コミュニケーションがとれる
・アルバムを開き、昔の話をする事で脳が活性化される。


【注意点】
・触れられたくない写真もある事を念頭に入れておく。


★問題点
●フォトケアが浸透するまでに時間がかかる
●写真を使っている施設はあるが、コミュニケーションとしてのフォトケアまで発展していない
●各フォトケアの段階で注意しなければいけない事が多々ある。



フォトケアは現在実践・検証の最中です。
今後、それぞれのフォトケアのメリット・注意点は増えていく予定です。

©かりん会2006
 
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